2022年 8月 の投稿一覧

ミャンマーの若者にとって介護は「いい仕事」

ミャンマーの人々の約90%が仏教徒といわれており、「功徳を積む」ことの一つとして両親やお年寄りを大切にするということがあります。

ですので日本のような介護施設はまだほとんどありませんが、自分の家族を介護した経験を持つ若者はたくさんおります。

また性格的にも温厚で優しい人が多いので、高齢者の方々と接するという点では東南アジアの中でも一番適しているということは言えると思います。

まだ高校を出たばかりの子たちから「介護の仕事で日本に行きたいんです」と言われると少し戸惑うとともにうれしい気持ちになりますね。

 

N4で日本に行かない勇気、受け入れない勇気

「N4に合格すれば日本で働ける」という言葉を信じて多くのミャンマーの若者が日本語を勉強しています。
技能実習や特定技能では介護職種を除けば、概ねN4合格(CEFR A2)レベルで日本で働くことができるような仕組みになっています。

「とにかく早く日本に行きたい」というミャンマーの若者たちの思いも理解できますし、外国人を雇用する企業もいち早い来日を願うことは理解できますが…
しかしN4レベルで日本に行くことはミャンマーの若者の将来にとって、そして受け入れる日本企業にとってWin-Winといえるのでしょうか?

N4合格といってもJLPTなどの日本語能力試験は約50%の得点率で合格します。
もしもギリギリ合格していた場合、N5,N4の学びの半分しか身についていないことになります。

またJLPTを始めとするこれらの試験は会話テストはありませんので、実際のコミュニーケーション能力については全く未知数ということになります。
短時間の面接では日本語力やコミュニケーション力を見抜くのは至難の技です。

N4レベルで入国した場合、本人も受け入れ側の日本企業(そこで働く人)もコミュニケーションの部分で非常にストレスを感じて仕事をすることになりますし、業務以外の労力も小さなものではありません。

TCIJP Kaigo & Japanese Schoolでは「日本で働き、生活する」に十分な日本語力を身につけてから日本へ行くことが何よりも重要だと考えています。
ミャンマーの若者には「N4で日本にいかない勇気」を、日本企業のみなさまには「N4で受け入れない勇気」をもっていただきたいと思います。

暗記重視のミャンマー式教育をぶっ壊す!

ミャンマーでは高校卒業のための試験「セーダン」のためにかなり詰めて勉強する習慣があり、暗記系には強い傾向があります。

また文法も日本語と同じ語順のため、N3ぐらいまでは地頭で合格してしまうケースも少なくありません。

しかしながら、たとえN2合格者であっても簡単なコミュニケーションが取れなかったり、日本人の日本語が聞き取れないということも多々あります。

 

そんなミャンマーの悪しき日本語学習スタイルを「ぶっ壊す!」
TCIJPは新しい日本語教育にチャレンジしていきます。

プロフィシェンシーを伸ばす

TCIJPではミャンマー人日本語学習者の「日本語プロフィシェンシーを伸ばす」をテーマにN4合格からの日本語教育を行なっています。
(プロフィシェンシーについてはこちらを御覧ください)

「聞く・話す」力は教科書をいくら学んでもなかなか身につきません。
日本人が使う「生きた」つまり自然な日本語表現と触れ合うことではじめて身につくものなのです。

N4合格からはN3合格が目的ではなく、日本で働き生活するために必要なコミュニケーション力を伸ばすことが重要です。
今自分が持っている日本語の知識(習熟度)を測るのではなく「何ができるか」という熟達度に焦点をあて日本語教育を行なっていきます。